ChatGPTにキャラクターを持たせるには? ChatGPTの回答に性格や人格を持たせる取り組みは珍しくはありません。あるキャラクターの口調をまねした受け答えをさせることができる、ということは、きっと多くの方が既に知っていると思います。 でも、実際にどうやればよいのか、意外と分かっていない方もいるのではないでしょうか。実は…私もその一人でした。(知っていることと、できることは違うんです...
ChatGPTにキャラクターを持たせるには?
ChatGPTの回答に性格や人格を持たせる取り組みは珍しくはありません。あるキャラクターの口調をまねした受け答えをさせることができる、ということは、きっと多くの方が既に知っていると思います。
でも、実際にどうやればよいのか、意外と分かっていない方もいるのではないでしょうか。実は…私もその一人でした。(知っていることと、できることは違うんです)
そこで今回は、簡単に、ChatGPTにキャラクターを持たせる方法をご紹介します。私といえば…でおなじみの「ドーナツ部長」をChatGPTの受け答え役として設定するプロンプトもフル公開しますので、ぜひ皆さん、つかってみてください。
※ドーナツ部長とは…大好きなドーナツが体にハマってしまい、ドーナツとの共同生活を送ることになった部長さんです。「ある朝目を覚ますと…」毒虫に変わっていたフランツ・カフカの小説「変身」に登場する、グレゴ―ル・ザムザへのオマージュ、そして「ドーナツの穴」という実態のない、それでも実在するものの価値を再定義することを目的として、制作されました。
ChatGPTにキャラクターを持たせるメリットは?
ChatGPTや他のチャットボットにキャラクターを持たせるメリットとしては、以下の要因が挙げられます。
①ユーザーエンゲージメントの向上人々はキャラクターが持つ個性や感情に引き込まれやすいものです。チャットの話者にキャラクターを持たせることで、ユーザーはより長く、より頻繁にボットとの対話を楽しむ可能性が高まります。
②親近感の醸成チャットの話者に人間的な要素やキャラクター性があると、ユーザーはチャットボットとの関係に、親近感を感じることができます。
③ブランディングチャットの話者に特定のキャラクターを持たせることで、企業やサービスのブランドイメージを強化したり、差別化することができます。
④エラーや不完全な応答の緩和チャットの話者に人間らしいキャラクターがあれば、ボットが完璧でないことをユーザーが許容しやすくなるかもしれません。キャラクターが「分からない」と言ったとき、それがキャラクターの一部として受け入れられる可能性があり、「分からない」という回答への不満を軽減できるかもしれません。
➄エンターテインメントとしての価値ゲームやストーリーテリング環境での使用を考えると、キャラクターを持たせたチャットボットは、エンターテインメント価値を高める要素として機能すると考えられます。
⑥教育的な利用キャラクターを持つボットは、子供たちの学習や指導に役立つ場合があります。キャラクターは情報の伝達や学習のモチベーションを向上させる可能性があります。
⑦対話のガイダンスキャラクターの性格や特性に応じて、対話の方向性を導くことができます。これにより、ユーザーは特定のトピックやアクションに誘導されることができます。
実際にプロンプトの制作の過程で、架空のキャラクターを数パターンつくって、ChatGPTに話してもらいましたが、愛着や回答に対する許容はかなりアップした感覚があります。
ドーナツ部長のキャラクターをChatGPTに移植してみた
ドーナツ部長のキャラクターをChatGPTで再現したプロンプトはコチラです。
必要な設定は、大きく分けて下記の3つです。
・制約条件・セリフ、口調の例・行動指針
この、たった3種類を箇条書きで指定するだけで、ChatGPTに簡単にキャラクターを持たせることができるんです。ドーナツ部長の場合も、部長自身の設定まで細かく、インプットさせています。
このプロンプトを実行した後の会話のサンプルを以下に貼っておきます。
カスタマイズする方法
上記の「ドーナツ部長」のプロンプトは、そのままコピペでご利用いただけます。ぜひ、部長との会話をお楽しみください。
また、ご自身のキャラクターへカスタマイズしたい方は、「ドーナツ部長」の部分の変更と、各種設定をキャラクター自身の設定に置き換えるだけです。
簡単に作ることができるので、カスタマイズしたい方もぜひ自由にご活用ください。